福島の若い人や老人に再会。

29日から30日にかけて、
福島県郡山市に、ギターを教えに行ってました♪

以前と比べると、だいぶ人影まばら。
外出してるのは、学校がある子どもが多くて、
マスクもせずに街を歩いてる子も。

やっぱり、臭いもないし、痛くもないし。
体でわからないから、頭で判断するしかない。
あふれる情報をちゃんと読み解き、
信用できるかどうかを見抜き、
ブログやツイッターといえども盲信せず、
テレビや新聞だからと言ってすべてを疑惑の目で見ず。

情報の何を信じるかで10〜20年後の生死が分かれるが、
そんなこと、子どもにゃ出来るわけない。

放射能に関しては、すでに毎日浴び続けているから、
判断はスピードが求められる。
今の国なんてものが、どっこいしょって動くのは、
一体いつになるやら、だ。

個人的には、
自分の子の命は、親である自分で守るのが一番早いと思う。
国への怒り、という心情はあるにしても、だ。

そう思ってのことかはわからないが、
郡山の知り合いの何人かは、すでに自力で移住したか、
移住の準備をしている。

その土地への愛着や、友だち、仕事、
それらを大切に思っていながらも、
そういう判断が出来る親心ってすごいな、って思う。

今回のレッスンの生徒さんも若いが一児の母で、
5月中に移住する決断をしたと、
この日に聞いた。

もともと心機一転就農したいと思ってた人だったので、
今回のことで背中を押された、ってすごい前向き。
日本地図を広げて、ゼロから行き先を考えたんだって。

僕としては、ほんとうによかった、という思い。
子どもはさっさと疎開、って思ってたから。

・・・

かたや熟年層は、そうはいかない。
余程の人でないかぎり、
移住して知らない土地でゼロから、ってわけにはいかん。
人間関係、気力、体力的に。

そういう人は、郡山に残りながら、
放射線とどう向き合っていくのか、ってことを、
国と膝を突き合わせてじっくり話し合うのも、
可能性としては悪くない、と個人的に思う。

自然薯の麦とろ定食「満月屋」。
この日も行きました。
これは去年とった芋だから大丈夫だ、
なんつって食わしてくれたとろろ、
うまかったなあ。

食べながら聞いた、
老夫婦が店を再開するまでの話にグッときた。
今後店をたたむかどうか分からないが、
この夫婦に、すぐに疎開しなよ、
なんて言う気にはなれなかったなあ。

一概に福島県民といっても、
若い人、子ども、老人、
いろんな事情があるんだなあ、というふうに思う。
それは地元の人と地震後会ってみて、
はじめて分かったこと。

自分が後悔しないために、
自力で判断をして、
とどまるか残るかを
決断していく郡山の人たちがいました。