知らない人から道を聞かれる

ことがよくある。
といっても、たまに、ではなく、
ほんとに「よく」あります。
これは飲みながら人と話していても、
そんなにしょっちゅう道を聞かれないだろう、
と言われるくらい、
僕は、知らない人から道を聞かれます。
地元じゃない京都でも福島でも道を聞かれ、
日本国内だけならまだしも、
海外に演奏で滞在してる時も
現地人に道を聞かれる。
韓国では地下鉄で
現地のおばあちゃんに道を聞かれ、
パリではオペラ座周辺で
郊外から観光で来た様子の家族から
オペラ座駅はどこかと聞かれ。
で、なんとなく、あっち、
とかって適当に教えちゃったりもする。
いかにも道を知ってそうな感じで歩いてるのか、
ブラブラ歩いてるからつかまえやすいのか、
でも、セールスとか客引きには
まったく声かけられない。
こういう、
この人はやたらこんな目にあうことがおおい、
ってのはよく聞くし、すごくおもしろいなぁ。
たとえばカフェやバーのマスターでも、
同じ職業なのに、
客にやたら相談を持ちかけられる人と、
まったく相談などされない人といる。
赤の他人にやたら飯をおごってもらえる人、
面白いことに誘ってもらえる人、
これはうらやましい。
「かわいがられ上手」なオーラでもあるのか。
ん、ってことは俺は「道を知ってそうなオーラ」か。
いずれにしても、
赤の他人に何か声をかける時ってのは、
相手のことなんか何も知らないのに、
なんかこの人なら・・・、っていう
直感で声をかける。
これって無意識にやってるだけに、
嘘や思考がない、すごく素直な結果だと
思うんですよ。
道を聞く相手を探す時、
人は無意識である。
飯をおごる相手を探す時、
人は無意識である。
人間は、相手をパッと見ただけで、
かなり深いものをつかんでるんじゃないかな。