昨日は

木下ときわ「海へ来なさい」のジャケ写真を撮ってくれた
フォトグラファー松倉淳くん&まえみさんの結婚パーティー。
ときわさん&僕も演奏でお祝いしてきました。
淳くんは趣味でサックスもやるんだが、
彼のサックスの先生である菅野さん、
ギター塩川さん、それとベースの方、
このトリオも演奏でお祝い。
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このトリオのジャズ、いいな〜。
演奏を聞いていてふと、
ああ、この演奏は、創作多国籍料理、ではなく、
天丼、だな、と思った。
とかく音楽をやっていると、
自分の個性を出そうだとか、
とことん新しい音の可能性を追求するだとか、
ジャンルにとらわれない自由な音楽だとか、
そういうことに行きがちだが、
人間、そういうスリリングなものだけでなく、
町の蕎麦屋にふらっと入って
いつもの天丼、僕がよく知ってるあの天丼が食べたい、
ということのが多いのだ。
町で聞こえてくる音楽というのは、
コンサートホールやライブハウスでやる音楽とは違って、
こういう「安心して食える」安らぎがあるといい。
そんなことを思う自分は年を取ったのか、
いいや、そんなこたあない。
日本に天ぷらというもの、
ジャズというものが、
新しいものとして入って来て、
かなり時間が経った。
日本もこれからどんどん壮年期に入って、
ますますこういう、
「安心して食える」音楽の需要は増すんじゃないか。
そんなこと思いながら、
いいなあ、って聞かせてもらいました。
今の日本のジャズに、
天ぷらを白米の上にのっけて、
甘辛いタレをかけて、
というアレンジがくっついたら、
こりゃ最強なんじゃないか。