骨盤にきく その2

(続き)
スポーツでも音楽でも、
うまいこと集中のピークを
大きな大会や演奏会に持って来られればいいけど、
芝居やライブで、毎日の公演が一ヶ月続く、
なんてことになると、
かならずそのうちのいずれか何日は、
体が休んじゃってるところ、
骨盤が開いたところに当たってしまう。
「今日は骨盤が開いて、
体が休めって言ってて、
だからぼく不調なんです!
ダメな演奏しちゃったらすいません。」
、で許される世の中が理想だが、
いくら僕がお客さんの前で、
必死で骨盤の開きっぷりをアピールしても、
「金返せ」となるのが世知辛い浮き世の常。
それに、遠路はるばる来てくれた
お客さんが目の前にいると、
ぶざまなのはヤだな、
と思う気持ちもある。
こういうとき、
イチローは、
玉三郎は、
どうしてるんだろう、
というのはすごく聞いてみたいところ。
スランプが少ないのか、
あってもうまくクリアしてるのか。
僕自身が自分の短い経験でいえるのは、
骨盤が開いているときには、
それをまず意識することが大事ということ。
あ、疲れてるな、オレ、と。
それが自覚できれば、
次のように準備してみて、
うまく集中できたことがある。
・演奏前にご飯を食べすぎない
(ほぼ断食がいい)
・ヨガの呼吸で、右鼻から4秒吸って左鼻から16秒吐く、をやる
(逆をやるとリラックスして緩んじゃうので注意)
・普段飲まない濃いめのコーヒーを飲む
(カフェインの効果)
あと、プロボクサーの常識で、
試合前日は禁欲(ぜったいHしない)というのも
骨盤の集中をキープする意味があるのだろう。
調子のいいときにコトが上手くいくのは当たり前で、
調子の悪いときにどうするか、ってことを
最近はよく考えてます。
そういうことは、
ほんとにもう、
いろんな人が語ってます。
「毎ステージいつも霊感(インスピレーション)にあふれてるわけじゃなく、
テクニックに頼ることもある(Paco de Lucia)」
なんていう職人なセリフにグッとくる。
話が飛んだが、
やっぱり骨盤というのは知るほどに奥が深い。
骨盤のことなにか発見があったら
また書いていこうと思います。