Amazonとタワレコ

について書きます。
名古屋の実家に行く用事があって、
帰り、ついでに市内の中心部、
栄に寄った。
中高生時代、通いましたよ。
栄のPARCOにあるタワレコ。
’91年の中学時代は
まだCDオタクしか知らない
マニアックな場所で、
縦長の紙箱に入った直輸入のCD、
買いあさった。
最近のタワレコのイメージとは
ちょっと違って、
輸入モンをいち早くゲットできる
優越感があった。
あまり知られていない海外ブランドの
スニーカーを
セレクトショップで買う、
くらいの喜びだった。
それが’93年の高2のころには、
あの紙箱も姿を消し、
CDといえばタワレコ、という
時代に一気に入った。
そして’95年、大学で東京に来た
その年に、渋谷店が今のビルで
でっかくリニューアルオープン
して、これまた
我先にと通いつめた。
HANDSの横に渋谷店があった
時代もなつかしい。
“X”ライブin 武道館、中学生が
鈍行で名古屋ー東京まで来たのだ。
ガンズ&ローゼズの専門店が
HANDSの向かいにあった。
今’09年、アメリカのタワレコは
とっくに倒産、
iTunes、Amazon全盛で、
僕自身タワレコに足を運んだのは
何年ぶり、という始末だ。
ちょっとさみしいが、
でもいま作り手になった自分は
CDやレコードを
手に取ってあれにしようか
これにしようか選ぶ楽しさは
すごく知っている。
シャネルの香水が、
創業当時から、
近所のスーパーで、
ペットボトルに入って
激安で売っていても、
ぜんぜん欲しくならなかっただろうと思う。
どんな箱に入っていて、
どういうお店で売っていて、
値段もそれなり、
ということの意味を考えさせられた。
かつてのタワレコのように
CDが「欲しくなる」ような
お店を僕は知らないだけかもしれないが、
とりあえずAmazon、となる最近、
ホームページでしか売りません、
というのも買い手に不便だ。
CDアルバムも、ほんとは
1500円で安売したり、
iTunesでDLさせたり、
Amazonで売ったり、
しちゃいけないたぐいの商品だった、
というのは、今だからわかることで、
世の中は価値よりも便利を
とことん追求していきます。
いいやり方が見つかるまでは、
ぼくもこの一員です。
でぃ!↓
Amazon 木下ときわ「海へ来なさい」