DOIS東北演奏旅。
1日目は山形県米沢市。某家の1Fリビングでの演奏会。2Fまでの吹き抜けを薪ストーブの煙突が豪快に突き抜ける。
長〜い。
個人が自宅で企画する演奏会って、僕は大好きですね。主催のご夫妻は、ただ音楽が聞きたくてミュージシャンを呼んで、近所のお客さんと時間を共有する。そして演奏が終わったら彼らの手料理をいただく。その食材がまた、裏の畑で育てた野菜たち、米沢牛、旬のサクランボ、近所の蔵の地酒とくれば、たいていのミュージシャンは心地よくて昇天するでしょう。音楽も食もすべてが「手から手へ」なんです。
写真ではカタい表情ですが、日本酒飲むと超面白いご夫妻。庭にカモシカやサルが来ることもあるらしい。冬には何メートルも雪が積もるところ。愛知生まれの僕にはすべての話が刺激的で面白かった。ぜひ今後も続けて欲しいと思った。
2日目は福島県郡山市。米沢から車で2時間弱、馴染みのプレイタイム・カフェで。山小屋が近くにあることもあって、今年はよくここに来ている。2ステージ入れ替え制だったので2セット目後半は移動疲れもあり少しバテたが、集中とリラックスが同時にあるいい演奏ができた。
それにしても、東北の「食の豊かさ」に感動してか、つい食べ物の写真ばっかり撮ってしまった。終演後の打ち上げは皆で持ち寄った料理をいただく。
おかひじき。
うどんは冷やだれで食べる。キュウリやシソが入った汁。
魚屋さんはこの日仕入れた初鰹を。
きれいですね。
フラメンコも披露してくれた。
宿泊は山にある喫茶店の山小屋。まわりに家はなく静かで、爆睡だった。
その店の看板犬「みっちゃん」。
その後近いので川内の山小屋に寄った。5月に来たときより遙かに草木が茂っていて、ものすごい生命力を放っている。夏至の今が最盛期で、この日あたりから草木は秋に向かっていくという。人間はここでは少数派、この小屋より先は木々と動物と虫の世界だ。「お邪魔します」という緊張感で山に入る。プレイタイム・カフェのよしえさんが山イチゴを採ってきたので食べる。
川内の湯に入った後、ものすごい偶然が4つくらい重なって、近くの玄侑宗久さんの寺で座禅会に参加。立派な寺だ。そしてここも参加者30名ほどだがものすごい静寂と緊張感。玄侑さんが座禅の間に禅の「自然と不自然の話」などをされる。終わった後も参加者全員で玄侑さんを囲んで話をしたりされたり。五木寛之さんや養老先生と対談された話など、内容もさることながら話し方、言葉の選び方の的確さなど感服していたら、あとで氏が芥川賞作家であることを知った。
「田舎=ユルい」という、よくあるイメージとは全然違った経験ばかりした。緊張と洗練、それは都会のように人間同士だけの間にあるものではなく、本来もっと大きなものに僕たちは向き合っている。ユルむつもりで僕たちが行くのはリゾート地で、それは人間が作ったものなんですね。山で暮らすこと自体、都会でユルんだ僕には修行なわけですが、その修行はきっと疲れても消耗ではなく、生命力の充電なんですね。
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ご来場どうもです♪
ふたたび只見線だったんですね、よほど心地良い電車なんでしょうね〜。
東北に関しては、演奏旅をした後むしろ元気になるくらいで、疲れがのこることはほとんど無いですね^^。
おかげさまです。
初夏の南東北ツアーお疲れさまでした。
というか、充分楽しみながらの旅になってますね。
自分も、只見線というローカルな旅で充電できました。
ゆっくり走る列車、車窓からの眺め。
民宿のおばあちゃん&息子との会話。
夜の静粛。
朝の静けさと、山にかかる靄。
おばあちゃんから「ちまき」のお土産。
郡山でのライブ、楽しみましたよ。
旅の締めくくりに寄って良かったです。
それにしても帰りの新幹線の速いこと。余韻に浸ってる間もなく、あっという間に東京でした。(寝てましたが・・・)
お店の方にも親切にしていただき、うれしかったです。
ぜひよろしくお伝え下さい。
冷やだれ、何で作ったのか分からないですが、色はグレーで、味は薄味でさっぱりしてます。もともと九州の物らしいです。
僕も愛知の田舎育ちでウチの畑でとれた野菜をたくさん食べましたが、当時は農薬全盛期で野菜をうまいと思ったことはありませんでした。結局野菜嫌いになりましたが、でもここの野菜はモリモリいけます。ぜひお子さんが生まれたら、東北の野菜を最初に食べさせて!
本題とは離れてしまいますが、このうどんの冷やだれはすごい良さそうですね。
他の調味料は何が入ってるのかわかりませんが、
いろいろ想像をかき立てられます。
自分だったら、冷や汁のようにみそ仕立てにして
すりごまを多めに加え、うどんを食べてもうまいかなーと思います。
しその代わりに茗荷を細かく刻んで入れてもいいなあ……(よだれ)
思うに、自然の多い処では、
シンプルでいて且つ味わい深い料理がありますが
そこにも洗練を感じますね。