沖山秀子さん。

今村昌平監督の映画「神々の深き欲望」に出演されていた沖山秀子さん(vo)の演奏を聴いてきました。場所は下北沢のレディ・ジェーン。共演は大口純一郎さん(p)と中牟礼貞則さん(g)。
去年の今頃も、ピアノが渋谷毅さんという編成でここで演奏されていたようで、沖山さんについてはそのライブレポが詳しい。
曲はジャズスタンダード。歌も演奏もすばらしく、こういう喩えでいいのか悪いのか、なんだかウイスキーのような音楽だった。100年前も100年後もきっと変わらない、深い味わいで人を喜ばせるもの。エラそうな意味ではなく、分かる人には分かるし、分からない人には分からない。それでいい、そういう飲み物でした。
唯一の録音アルバムはこちら。昨年末CDで再発されたそうです。録音メンバーがすごい。
Okiyama
ところでここレディ・ジェーンは、なんと21歳の時出演して以来9年ぶりに行ったのでした。あのミュージシャンがここで演奏しているのかーと緊張して、当時はレディ・ジェーンにかぎらずどこのお店で演奏するのも今よりずっと緊張してた気がする。そのせいか今でもジャズ屋さんにお客として入るだけでちょっと緊張してる。僕にとってのジャズは強烈な苦さと懐かしさ。こういうのを青春というのか。


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