女の文学と表現力。

青山ブックセンターで”Yonda?”ちゃん人形と共演したせいか、今年の夏は本を読みたい虫がスゴいことになっています。この1週間は1日1冊読んで、2冊買って、という供給過多の状態です。
これまであまり興味の無かった、現代のいわゆる有名どころの女流作家の文学作品ばかり読んでいるのだけど、たとえば山田詠美さんは人間の細部をとことん見つめていて、文章表現力もそれ相応の精度を持っているな、という感想です。江國香織、角田光代、それから向田邦子・・・、語り出すとキリがないのでやめますが、男にありがちな、僕はこんなことも出来る、知ってるぞ、かっこいいぞ、っていう、本能的に優劣の範疇で自分を誇示する感じが全くないのも心地良い。そしていずれにせよ思うのは「最近のPOPSの歌詞で、このくらいの精度で人間を描き、言葉を自在に操って表現する作品は稀だな」ということです。
女流作家に肩を並べる「細部への目線」と「表現力」を持った芸人と言えば僕はこの人です。
鴻上尚史著「発声と身体のレッスン―魅力的な「こえ」と「からだ」を作るために」は、歌手&演奏家必読、と言いたいほど面白い。
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焼酎好きは”必飲”というとおおげさですが、まだ残ってます。いただきもの。


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