商品を売る。

本「経営学」(小倉昌男)。ヤマト運輸の社長で、「儲からない」といわれた個人宅配の市場を切り開き、「クロネコヤマトの宅急便」によって人々の生活の常識を変えた、その人の経営学。最近亡くなられました。
「物流」を軸に、困難を商機に転ずるさまは、まさに七転び八起き。といっても、人生訓のようなものではなく、様々な経験やデータをもとにした経営の本。実に面白い。
「宅急便」の思想をCD販売に置き換えれば、ある地域で大量に売る(商業輸送)のではなく、世界各地でちょっとずつ売る(個人配送)、ということになろうが、日本でそれができたのは…YMO。でもこれ、販売システムがそうしたんじゃなく、商品力がそうさせたと認識してる。つまり、世界各地でちょっとずつ売れるような音楽だったと。
自主制作でCD「Dois Mapas」を作ったとき(2002年)は、いろんな人の協力で、自主としてはヒット盤となったが、宣伝と流通に関してはメジャー、インディーともに固着してて、せっかくのインターネットもうまく機能してないと感じたものだ。そこが良い形でクリアできれば、新しいシステムと音楽を生み出す力になるはず、と漠然と考える。
iTMS(i Tunes Music Store)が秋頃から日本でも始まるらしい。世界各地ではもう始まってるし、自分もアメリカから音を落としてiTunesに入れてる。すごい便利。
このシステム(ソフト)をなかなか受け入れなかった日本の業界。でも今やiPod(ハード)がファッション化して浸透、ソフトの受け入れ態勢も万全、と、アップルのが何枚も上手だった感じ。ハード屋さん中心の日本の音楽業界には皮肉な結果か。
この「黒船」によって、おっきな変化が起こるのはまず予想できる。さてこれを利用して…、と、いろんな作戦を思いつく。


2 Comments

  • 23 2005年7月13日 at 10:26 AM

    裏技です♪でも、もうすぐその技も必要なくなることでしょう。

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  • melmo 2005年7月13日 at 10:10 AM

    なに?世界制覇狙ってるの??!ふふ、楽しみだね。それには法の壁と言葉の壁を乗り越えて、サムライ魂を発揮してください(笑)。
    ところで日本でもiTMS落とせるの?裏ワザ?今度教えてください。

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