食す。

イスラエルのガザ地区撤退推進、との報道。血で血を洗う報復の応酬は収束に向かうのか。詳しくはこちら。この件に関するアメリカの不可解な態度も納得。http://tanakanews.com/
我々仏教圏の人間から見ると、キリスト教(プロテスタント)、ユダヤ教、イ○ラム教は今や争いの火種に利用されている感じがする。草創期の2千年前とは別物だ。これら一神教は、他者を悪魔とすることで教義が成り立つ。仏教の、死者はみんな仏、殺生はするな、という教えや、日本古来の八百万(やおよろず)の神をまつる神道とは根っこが違う。
他者を悪魔にしないには、ブラジルのトロピカリスタの「食人」の思想よろしく、食ってしまえばいいと思うのです。これは征服って意味じゃなく。他者とは確かに自己の外部性のメタファーなのだけど、だからこそ食わず嫌いせず食っちゃって、消化できないまま腹の中に置いておけばいいと。他者とは理解できないものである、という事実を解することと、それを悪魔にせず食って腹に住まわせる、という視点がすなわち共存。それは理解することでもないし、侵略することでもない。
QUEEN(イギリスのロックバンドの)のCD、高校時代以来聞き返し、曲や詞の構造を読み解く。かっこいい〜。クリシェラインの強調によるコードの逸脱と、唐突かつ自然な転調が印象的。詞は文学的。それを当時の商業主義に乗せつつも、本質を見失わなかったところがこのバンドの強さか。
その他にもCDたくさん聞き込む。それから本を5冊くらい、CDを2,3枚買う@Amazon。


3 Comments

  • 23 2005年7月8日 at 6:45 PM

    今日も結婚、婚姻についての民俗学的な本をあさっていました。おもしろいこといっぱい見つけました。
    結婚に興味大なお二方とも、おもしろい切り口で話ができそうです。血縁のない、赤の他人と同居することに、他者の思想が役立つわけです。
    ってな感じで 笑。

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  • melmo 2005年7月8日 at 10:12 AM

    こんにちは。折りしも昨日も心が痛む出来事がありましたね・・・「食ってしまえ」という発想、は笑えた。同感ですな。仏教、神教、ヒンズー教(も多神教だったよね?)の懐の大きさを感じます。ただ食中りをしないよううまく調理する"一流シェフ"も必要なのでは、というのが仏教徒である私のひそかな宗教観でもあります。ちなみにアレルギーをおこさないよう、良質な食材を選ぶ(作る?)"知恵"も必要ですよね。

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  • mura 2005年7月8日 at 10:05 AM

    そうですねー、普段の生活のなかでもあると思いますよ。
    例えば、自分と考えの違うひとがいると排除してしまうか、攻撃して自分の言う通りにさせてしまうひと。そして自分を中心とした小さなヒエラルキーの世界を作ってしまうひと。
    ただ僕が思うに、そういうことやってるひとは訳のわからないものに対してすごく「怖れ」をいだいているのだと思います。

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