堀越さんの遊び場へ。

埼玉の神泉村山中、ゴルフ場を通り過ぎてさらに山奥の奥の奥、
堀越さんの竃、「千秋竃」におじゃましてきた。
車を降りて山道を下ること5分、森の中からワイワイやってる声がして、
その中心に上半身裸の堀越さんの、ひときわ通るデカイ声!
チワーッスと挨拶もそこそこに、日本酒とみんなが持ち寄った
ツマミ片手にウロウロ。ウチからは自作味噌を持ってった。
ある地元のおじさんは馬に乗ってここまで来ていた。
いい感じになったとこで、田中泯さんの踊りがはじまる。
暗がり、虫の声、遠くに雷ゴロゴロ。照明にてらされた
泯さんの肉体が土の上を素足でのたうちまわる。
「おぉい!」「誰だ?」って叫ぶ声は太くて表情豊か。
「俺は、土だ」の言葉で幕、土を踊ってたのか、あぁ、
納得、となる。みんな大拍手。
泯さんも山梨で長年畑をされてて、「農民」とも名乗る。
堀越さんも泯さんも、山奥にある自分の秘密の遊び場で
五感を磨く楽しさをたぶん知っている。
突然の豪雨、ビニールシートを屋根になるように大急ぎで張る。
ほとんどの人が屋根のある場所からその作業を見守るなか、
裸でずぶ濡れの堀越さん、地元のおじさん、泯さんは
必死だがなんだか楽しそう。
乗り遅れまいと僕も飛び出して、ずぶ濡れ泥だらけで、
たぶんニヤニヤしてました。


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