人の名前を覚える。

CD発売前後3ヶ月の時期っていうのは、ミュージシャン以外の、ジャケのデザイン、写真、映像、ラジオ、雑誌、CDプレス、流通、バイヤー、ライター、ライブハウス、お客さんその他色んな人にお世話になるので、「おかげさま心」がとても芽生えます。ずっとこの気持ちを忘れず行きたいもんだ。
そんななか、初対面の人の名前を、90%の確率で覚えられるようになっていることに気付く。うむ、悪いことではない。昔はそれができなかった。そのかわり要らないことはどんどん忘れていくのかといえば、そうでもない。
記憶の仕方には色々ある。見て覚える、書いて覚える、声に出して読んで音で覚える、連想して覚える、などなど。この中で、自分が一番頼りにしているのが”音”だ。英単語も歌詞も、音読して覚えまくった。久しぶりに会ったミュージシャン同士リハすると、1年前のセッションのことなんかほとんど忘れてるのだが、曲をこなしていくうちに、どういう音を出してたのかどんどん思い出すことがある。それは厳密には耳だけの記憶ではないのだけど、耳によるところが大きいのも確か。
だから向き合う人の名前を忘れそうになったら、「○○さんのお考えでは〜」などと、耳に名前をたたき込む日々。名前を連呼し始めたら、その人の名前を忘れそうになっているのでもあり、仲良しになりたい証拠でもある。


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