うたい文句を考える。

DOISの新譜CD、夏用のリリースチラシを作っています。
こんな写真をベースに
Tokiwayoko
女性誌の名デザイナーTさんの腕により、
すでにレイアウトの方向は見えているのだけど、
そこで「じゃ、新美さん、うたい文句、コピーをお願いします」
という話です。
コピー、、得意分野ではあるのだけど、
自分の作品だからね。
自分の子どもを、こいつはどういう子で、
と他人に説明しづらいのですよ。かわいいですよ、へへへ、としか。
ただ、このCDの曲を作った僕の動機は
「最近、なんだか世の中が保守的だなあ。もっと自由にやりたい。」
ということではっきりしています。
今の人たちって、僕たちは自由で、便利になり、
表現は解放されてて豊かだ、って暗黙のうちに信じてるでしょう。
でも音楽って、僕たちは不自由で、
表現は束縛されている、俺がなんとかしなきゃ、
って思ってた昔の方が僕は面白かった。
それは多くの人がポストモダニズムという考え方をひきずって・・・、
そんなことを語ってる場合じゃなく、
つまり、この音楽は何なのか、今どうしてこれなのか、
を一言で表す言葉を考えてます。
ボサノヴァをベースにした美しい歌ですよ、ということと、
「極東組曲」はメディア論で、
「100年先のみなさん」はトラジックな世代論なんですよ、
というアンバランスな調和の新しさを、サクッと一言で。

ジブリのプロデューサーが語る宣伝、キャッチコピー論。
スケールが大きすぎて、でも、参考にはなります。


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