演劇の技を使ってみる。

墨田区の曳舟文化センター。
この中のホールでときわさん(vo)と演奏してきました。
アンコール前の、最後の1曲でとくに気をつけて、
自分がいる場の状況にまどわされず、
その曲を演奏するのに必要な感情を思い出して、
「この感情でギターを弾く!」と自分に言い聞かせて
やってみました。
胸を力ませないように気をつけながら、です。
演劇で使われる技術「五感の記憶」のマネです。
詳しくはこちらを見てみてください。
そうしたら次第に心が深く落ち着いてきて、
ホールなのにまるで自分ちのような気がしてきました。
そのとき自分が感じたのは、その技術でいう
プライベート・モーメント」だった気がしました。
必要以上に大きな音や派手なコトをしなくても、
お客さんの方からこっちに吸い込まれて来てくれる。
こうなるとあとは、その一体感が自然に続いていく気持ちよさで行ける。
たしかにいろんな偶然やお膳立てが重なって、
「この感じ」になったことは昔から何度もあった。
それが何なのか、どうやるのか、やろうと思ってできるのか。
そういう意味で、この日は個人的に記念日、
何年も上れなかった
ひとつ大きな階段を一段上った気がしました。


2 Comments

  • 23 2009年2月22日 at 8:58 AM

    おお、ご存知でしたか。
    意外・・・。
    「メソード演技」、賛否いろいろありますが、
    方法を知った上で、自分の芸の肥やしにできるところが
    見つかればと思ってやってますね。
    全部信奉するんじゃなくてね。
    音楽をやる上でメンタルの癖に気づくのは
    気持ちいい発見ですよね。
    仕事として音楽を続けてくると、
    そこに立ち返ることを忘れがちになるんです。
    カメラの件もありがとうございます^^。

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  • mj 2009年2月20日 at 2:22 AM

    スタニスラフスキー!!
    久々の響きでうれしくなります。
    芝居をやっていたときに黙々と読んだ記憶が…
    「メソード演技」エドワード・D・イースティー著
    NYのアクターズスタジオで実践されている内容が書かれています。虚の世界のリアリティー…
    あ、ところでカメラの話。
    高級コンパクトカメラと位置づけされたものはどうですかね?五万くらいするから予算的にどうかわからないけど。
    普通の一眼だといろいろ出来るが大きいし…普通のコンパクトデジカメだと構図すら楽しめないし…すごい小さい一眼レフがパナソニックから出たけど…遅くなってごめんね
    楽器を練習するようになって、いろんな気付きがたくさんあります。ほとんどが自分の内面の問題です。呼吸ひとつですばらしい世界が開けることがわかりました。あと頑なな思いがあったり無意識の癖とか。とにかく受け入れていく。
    今はそれしか出来ませんが。でも楽しいです。

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